「光触媒」発見でノーベル賞候補の藤嶋昭氏と研究チーム、中国・上海理工大に移籍
出典:https://www.tus.ac.jp/research/highlights/vol01/
光で化学反応を起こす「光触媒」を発見し、ノーベル賞候補にも名前が挙がる藤嶋昭・東京大特別栄誉教授(元東京理科大学長)が8月末に、自ら育成した研究チームと共に中国の上海理工大に移籍した。同大は今後、藤嶋氏を中心とした研究所を新設する。
財源不足などにより日本の研究環境が悪化する中で、産業競争力にも直結する応用分野のトップ研究者らの中国移籍は、日本からの「頭脳流出」を象徴する事例とも言えそうだ。
上海理工大の発表によると、藤嶋氏と研究チームは専任職として勤務する。同大は今後、藤嶋氏のチームの研究を支援するプラットフォームとして、光触媒に関連する国際的な研究所を学内に設置する計画だ。
日中の学術交流関係者によると、この研究所の新設・運営費用については、上海市政府と同大が共同で拠出する方向で準備が進められてきた。その規模は日本円で数十億円になる見込みだという。
上海理工大は発表で、藤嶋氏の移籍について「我が校の人材確保事業における重要な成果であり、我が校の力量を強めるものだ。質量共に高い成果を生み出すことを期待し、全力で藤嶋氏とその研究チームの仕事を支えていく」と語る大学幹部の言葉を伝えた。
藤嶋氏は、経済産業省の「イノベーション拠点立地支援事業」の支援で東京理科大内に2013年に設置された光触媒国際研究センターのセンター長も務めてきた。現在はスペースシステム創造研究センターに改組され、藤嶋氏は特別顧問となっている。今回の藤嶋氏の移籍や研究所の新設について、東京理科大は関与していないという。
藤嶋氏は、世界各国からの留学生の育成にも力を入れてきた。そのうち3人は中国の学術界を代表する「中国科学院」の院士に選ばれた。19年には、こうした日中間の科学技術交流への貢献から、中国の発展に貢献した外国人専門家に授与される「中国政府友誼(ゆうぎ)賞」を受けている。
参照元:ヤフーニュース
光触媒「発見者」藤嶋昭氏と研究チーム、中国・上海理工大に移籍
参照元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/400113e71be2a9965dfabe07262fbf5081493fb4
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いつも応援有難うございます!
研究にはお金が掛かる。
豊富な予算を提示されれば当然だと思う。
一時期、家電の技術者が中韓に引き抜かれたことをボロクソに叩いてた人もいたが、日本の負の側面をしっかり見つめないと。
理系の衰退は国家の衰退。
また素っ頓狂な批判をする人が出てくるのかな?現状の日本は学術に対して、特に基礎研究費などはガンガンに削っていて、長い時間がかかる地味だけど重要な研究をするにはお世辞にもやりやすい国ではないでしょ?近い将来には日本人のノーベル賞受賞者が減るか、国籍だけは日本人(もしくは元日本人)でも、実績は全て海外の大学や研究機関で達成した、という事になるでしょうね
日本の才能や技術がお金で外国に買われていく。
老いた政治家が無駄なことに税金を使うのではなく、こういう未来の研究に予算を付けて技術力の流出を防がないといけない。
このままではますます国際競争でおいてかれる。
国立大学の副学長が文科省の天下り先になっている現状、大学は研究機関ではなく、天下り先としての存在になっている。逃げ出したくなるのも無理はない。但し、逃げ出すならまとまな国に逃げ出して欲しい。少なくとも欧米に。
いわゆる「目先のカネに釣られて移籍した」のではないと思う。
「実績を出すのに長期間の研究が必要」という案件に政府はカネを出さなくなったし。
戦前の日本は「貧しくても将来にはカネを使う」方針で、だから仁科芳夫を中心
とした旧)理研が有って、その流れから、ノベール賞を受賞した湯川秀樹、
朝永振一郎らが飛躍して行ったんだし。
悪質なウイルスに対抗する研究を続けていた鹿児島大学の研究グループも
予算が出ないから人が離れて行かざるを得なかった、という話もある。
自民党は「世界最先端の半導体を取り戻す」とプロジェクトを始めた様だが、
もっと広く見て実行効果のある策を講じて欲しいが…。
日本政府には理解力がないから解決力もない!
但し利権が絡むと理解してなくても予算を出す!
理系の人材を軽んじる、文系政治家が文系官僚などを重んじている日本。この様な事だから、理系研究者は自分達を重んじる国で研究したいのだろう。当然の事だと思う。
科学者というのは、最も研究に理想的な環境を求めてさまよう人たちである。政治的な観点からそうした行動を批判する人たちもいるが、科学者自体がそういう種族なのだからしょうがない。なにより、自らを最も高く評価してくれる人のところで働きたいと思うのは、人間として当然の心理である。残念ながら、彼らの研究に最も高い評価をつけたのは、科学者の母国日本ではなく中国だった。それだけのことである。日本政府がこのような頭脳流出を防ごうと思ったら、やるべきことは愛国心に訴えるのではなく、誰が優秀な研究者かをきちんと把握して、その研究者にとって理想的な環境を提供することである。日本政府を構成する政治家や役人は、ハッキリ言って余人をもって代えがたい人はいないが、科学者は違うということを、まず肝に銘じて置くべきだろう。
日本の基礎科学者で金儲けがしたい、もしくはした人は如何程いたでしょうか?結果的に自身の成果として認められずに裁判を起こした例は有りますが、稀です。
目先の金にならない研究には予算を出さない。独立した先端技術にすら、政府や官僚が関わる大企業が独占したいと思えば、官僚を使って予算を削り身売りしろという脅しをかける。今の政府はそういうスタンスです。
確か官邸に今も巣食う和泉は京大のIPSの中山先生にそういう脅しをかけましたよね。
科学者はやりたい研究のために地位に縛られることはあっても、私服を肥す事には興味がなく、研究の体系に縛りを掛けられることは嫌います。
科学発展の足枷になる無能な国会議員を削減して浮く予算が僅かであっても、研究者の研究環境を改善していく必要はあると思います。
千人計画に日本から研究者が複数参加している云々と報道されていた時に、研究者の方が日本で研究が出来るならわざわざ外国に行きませんよと言っていたのが印象的でした。
研究者の方が電気代が勿体ないからと冬にエアコンを入れずに集まって会議してるなんて話もラジオで話されていました。
ネット番組で司会から日本の利点はと聞かれた研究者の方がしばらく考えてから欧米から距離が離れていて独自の研究が出来る。と答えていました。
日本に利点が無さ過ぎて無理くり捻り出したような感じでした。その場には3名の研究者が居て利点を答えたのは1人だけで、他2名は欧米と比べて研究環境はかなり良くないと答えていました。
中村修二があっさりアメリカに移ったのと同じ話でしょう。行き先がたまたま中国だっただけのことかと。研究者がより良い環境を求めるのは当たり前のことで、引き止める手立てを考えられない日本政府や文科省、科学技術庁の危機感の欠如こそ大いなる危機です。
科学立国としての戦略をまともに作れない文系老人政治家に任せておいた結果が今の状態だ。博士課程に進んだらまともな生活は送れないというのは修士課程の研究者の常識になっている。この日本をどう成り立たせていくのか総合的な戦略が必要なのに、つまらぬスキャンダルのつつきあいで貴重な議会の多くの時間を浪費している。今は過去の遺産を食いつぶして生きていられるからいいが、近いうちに劣化国家に転落するのが心配だ。
自民党の官房機密費で二階が60億使うなら
こっちにある程度の金額まわした方がどれだけ税金が有効に使われた事か。
税金をどのように使っているのか国防に関する事以外は詳細まですべて開示してほしい。
仕方がないでしょうね。
予算が出ない国にいても研究はできない。なら予算を出して国に移籍する。
で、その国の成果となる。
今回のチームの方々は日本を捨てるという事か。
経産省や国のリーダーに科学技術について無知な人ばかり。
技術立国などすでに消滅。
研究や教育の重要性もわからない総理大臣では劣化するだけ。
自民党がはじめた競争資金、国立大の独法化による運営交付金の大幅削減につぐ大幅削減
そりゃポストもまともになく金も出さないじゃ外に行きますわな
海外に移籍していく研究者を責めるより国費を無駄遣いする政治家たちに文句を言った方がいい。特に自民公明などの与党の政治家たちにね。五輪費用の何兆円もの少しでも彼ら研究者に分配されていたら全く違ったであろう。
我々の税金は年寄りの医療費や年金費用にばかり吸い取られていくために日本の将来に向けた研究費や子供へ回るべきお金が減っていく。コロナ対応にしても年寄りの方ばかり向いて働く世代や子供はないがしろにされる。いい加減年寄りを延命しない、寝たきりの年寄りの医療費は自費負担にするなどの政策を実行しないと日本は滅ぶで。
大学や大学院への補助金が
どんどん減らされている。
バブルの頃までは
大学院の研究者は
普通に家庭を持てたけど
その頃大学院を卒業して
研究者になった人は
今は薄給で
一年契約だから
結婚もできないらしい。
政治家や国の担当者は、選択と集中の確度が低いから日本の科学力が落ちていると考えてるのかもしれないが、そもそも、何が化けるかわからない基礎研究の世界で、選択と集中という概念を持ち込んでるのがおかしいんだよ。
基礎研究に関しては、資金援助は狭く深くではなく、広くほどほどに深くでいい。
それと、単年度会計の撤廃だよ。帳尻合わせに、年度末に使いもしない研究機材を買ったりするっておかしいだろ。
日本は、凡才が、レジャー大学に行けないと、マスコミが批判する。高校授業料無償化するのに、優秀な方々が研究する費用は、悲惨。研究者として成功して、やっと年収1000万円越えたら、税金が高くなる。理系研究者よりは、芸能人、ユウチューバーで、一発当てる方が夢がある。
研究者に限らず、優秀な人材であれば新卒でも年収1千万以上を保証する外資の方が魅力的だし、待遇の良いところに人材が流れるのは当たり前。大規模障害を何度も引き起こし、無能な経営陣が億単位の報酬を得ながらIT人材を6割カットしたみずほ銀行や、全てゴーンに経営失敗を擦りつけ、自身は億単位の報酬を得ている日産などは良い例。三菱グループの不正やパナソニックの組織的な不正資格取得など、日系は企業は落日の一途。
日本では政治家連中も大企業のトップも大体は文系が占めている
別に文系が悪いというわけではないが、少なくとも彼らからすれば「いつ銭になるのかわからないような基礎研究に大金をかけるのはバカらしい」という考え方で、結果コストカットの一番のターゲットにされてきた
それが今の状況を作っている、この教授を責めるのはお門違い
藤嶋氏は大勢の中国人留学生の面倒をみてたそうですし、その中には有力な学者になった方もみえるみたいですね。
研究費を出し渋らずハコも用意してくれて有力な教え子もいるなら誰だって移籍するでしょうね。
また、藤嶋氏は日本学術会議会員ですから、去年頃学術会議がボロクソに叩かれたのも影響してるかもしれませんね。
教育は国の礎です。
明治期に日本が富国強兵を為しえたのは国が教育に力を入れたからです。
教師の質だけ見てももはや歴史上最低レベルでしょう。
国家としての再建を目指すなら今一度教育を見直すべきだと思います。
一部の人は反日だの騒ぐかもしれないが、そうやって騒ぐこと自体が日本での研究意欲を減退させ海外流出を招く。チーム存続のためにはお金のある中国の大学に行くのも不思議ではない。日本政府もとにかく研究費の増額を。
日本って本当に魅力のない国になってしまうのですか?
違う利権の発生する事には予算はどんどん付くのに。
日本のお金の使い方は、極端におかしくなっているのではないでしょうか?
無駄も多いし。
「2位じゃ駄目なんですか?」じゃないけど、研究に対する理解が国に無さすぎる。
アベノマスクなど多くのムダ金や、働きの無い高給取りの国会議員などの給与を削って、国に利益をもたらす可能性のある分野へ回すべき。
昔どっかの政党が事業仕分けというパフォーマンスで日本をむちゃくちゃにしたのを思い出しました。
どの研究がこの先何に有効性かでるかわからないからではなく万事に備えておくことが重要だと思う。
技術や知識の流出は防ぐべきだ。
1年弱前、日本学術会議が問題になった際、同会議卒業済で中国に渡った某学者のことを同会議問題だと誤解して批判したAなる代議士がいたが、藤嶋氏も2010年ころ同会議の1部門の委員長をしており、同じ境遇。
この種問題は、基本的に日本の科学技術政策の良い加減さに起因すると思われるが、A代議士が藤嶋氏移籍を相変わらず日本学術会議問題だと思っておられるのか、ご意見を伺いたいものだ。
日本でそれだけの価値を見出してお金をかける人・組織がなかったということでしょう。
昔日本が欧米から技術者呼んできて教えてもらったというのと同じようなものなので、追いつこうとしているところでは価値が高くて、先行しているところでは相対的に価値が下がるということはよくあることかなと思います
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