岐阜県の大湫神明神社のご神木、令和2年7月豪雨での倒壊の原因解明
出典:https://mainichi.jp/articles/20200713/k00/00m/040/221000c
「令和2年7月豪雨」の際に倒れた岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町の「大湫神明神社」の樹齢約670年のスギ(高さ40メートル超、幹回り約11メートル)の倒木原因を、名古屋大大学院の平野恭弘准教授(森林科学)らの研究グループが解明した。当時は豪雨により地盤が緩んだことが原因とされたが、それだけでなく、根の体積が幹に比べて小さく、豪雨による土壌水分量の増加や経年腐朽などの要因も加わってバランスを崩したとしている。研究成果は根研究学会誌「根の研究」に27日、掲載される。
【写真特集】神木倒れ、民家も被害
スギは中山道の宿場町を行き来する人々を見守り続けたご神木として知られてきたが、豪雨発生を受け、2020年7月11日夜に根元から倒れた。もともと樹齢1200~1300年と推定されていたが、倒木後、名大などの調査で樹齢約670年と修正された。
研究ではレーザースキャナーで樹木全体をデジタル化。根と幹の体積を推定した結果、幹と枝の体積が158立方メートルだったのに対し、根は43立方メートルだった。他のスギに比べ、根の体積の割合が小さいことが分かった。この土地の土壌が硬い特性を持っていた可能性があるという。また、目視により根の中心部で経年による腐朽が確認された。
さらに、豪雨期間中の日照時間が短く、スギと土壌が乾きにくい環境で土壌と幹の水分量が増加したと推察。以前からの厳しい発達状況に気象条件が加わり、根の支持力が低下してバランスを崩して倒れたと考えられると結論づけた。
平野准教授は「倒木は豪雨のみが要因ではなかった。今後も豪雨などの際に倒木を防ぐためにも、日ごろから地上部の衰退状況だけでなく、根の育成状況を地中レーダーを活用するなどして評価することが求められる」と話している。
参照元:ヤフーニュース
豪雨で倒れた岐阜のご神木、倒壊の原因解明 名古屋大のグループ
参照元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/c11bbfe6e9182040f184bd4b05b1682bf96481c4
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いつも応援有難うございます!
今から670年前というと西暦1330年頃。そう考えると、ちょうど鎌倉幕府が滅亡した前後に発芽した種子がここまで生存していたことになりますね。何だか歴史的ロマンを感じます。
歴史の教科書でしか知らない信長、秀吉、家康、関ヶ原の合戦や徳川幕府の始まりから終わりや全てこの670年間に起きた出来事を見て来たんだね、もしも喋れるなら色々聞いてみたいもんだ。
土の硬さの影響は大きいのかやはり。
ただ土壌が柔らかければ今度は土砂崩れが更に多くなりうるだろうからどのくらいなら良いと言われても難しいだろうかなぁ
古木は樹勢があるように見えても根っこや幹が腐食され傷んでいることが多いのだろう。
しかし実際の樹齢が伝承の半分程度というのは面白い。その地域にとっては「うちにはこんな立派な御神木がある」という自慢でもあるので人づてに話がどんどん膨らんでいった可能性がある。
色々原因はあるだろうけど、パッと写真を見ただけで感じるのは
木の大きさの割に、地べたが少ない
巨木に育った、今まで立っていたのが、奇跡だっただけかも
大きく育った木を大切にするなら、木の為に良い土地を残さないとね
各地で大切にされている桜などの古木は、周囲に囲いをして人が土を踏み固めないようにするよね
そういう意識がどこでも必要なんだろう
巨木のロマン。この倒れた巨木は民家等の被害が無かったと記憶している。
上手く間に倒れたと。。。。木が気を使ってくれた。
木々は日々私たちを見守ってくれている。
感謝しましょうや。
立派な大杉だったから残念、と思っていたけれど
物理的に解明されて納得感があります
植物体の命は永遠では無く限りがある。オレが学生の頃は成長点や形成層の細胞は無限に分裂増殖出来るなどと聞いたが、実際には動物細胞のテロメアみたいな機構があってそれなりに老化していくらしいが本当なのか?詰まりは老けた木の先端を切り取って挿し木すると挿し木側の寿命が他よりも短くなるとの話。これが本当なら世界中のソメイヨシノは全部クローンと言うから、その内一斉に朽ち始めるのかも知れない。
それ以前に成長しすぎてボディサイズのバランスが崩れ重力との折り合いが出来なくなった時点で倒壊もするだろう。土壌、害虫、腐朽、気象との関係で樹種の寿命が予測も出来る様になると思うが、倒れるのもこれまた自然の摂理である。
土台の支えるチカラより上部の重くなり倒れたんだね。このスギだけじゃなくてスギの林は大雨になると稀に山崩れを起こすのと似ているね
このスギの周りを人が歩いていて土の締め固めをしていたんだけど地盤を柔らかくするほどの雨が降り
あったのか。自然てのは不思議だなぁ
杉系の樹木は木が立派でも根は結構貧弱ですね。京都市内のヒマラヤスギの倒れた物を数回見ましたが、幹の直径の3倍位の範囲にしか太い根は有りませんでした。台風で倒れた杉の植林も幹が折れずに根ごと倒れるのが多いと思います。
大木のヒマラヤスギには気を付けた方が良いと思います。(例えば京都市役所前のヒマラヤスギは南側に曲がって立っているのが有って、それは危ないと思いますね。根はそれなりに刺激で反対側が発達しているとは思いますが)
御神木が倒れるケース等はこれからも続くと思います。何故なら記事の通り木に対し根の張りが少なく安定性が欠けているからだと思います。この要因は土壌の関係の他に安易に良かれと思い木の周りを砂利やアスファルトで固めた人的要因がほとんどである。特に街路樹等は根が張り出せない状況であり近年強風で倒木し人や車に被害が発生しているのが事実。早めに各自治体は街路樹の点検をし見た目より安全を優先し撤去するなど取り組んてほしい。
ご神木として祀られたあれだけ大きな木が倒れて、近くに建物が多くあるのに、甚大な被害が無かったことが記憶に残るニュースだった。
言い伝えよりは若い樹木だった。根が土壌の関係で成長が妨げられた可能性。とか、
大木を運んで倒れた原因を調査していたなんて、すごい研究をしている人はたくさんいるのだな。と実感しました。
自分の生きている間だけの事じゃなくて、見守り、見守られ、超越した時間軸、素晴らしい。
都心でもドーロサイド高木の倒木事故を結構聞きますが本来土であるべき木の周りをコンクリート等で埋め根の成長を阻害してしまい根腐れなどで根が弱くなっている事が原因の気がします。今回の上空からの写真でも感じます。地上に生える枝と同じ直径の根が張っている為その直径に見あった土の部分を確保し根にも十分呼吸させてやるのがベストと思います。
山の中に生える杉と違い、人が整備している場所にあると言う事が第一原因だと思う。神社の参道や社殿などあり、根が片根になりバランスを失って倒れる。一般の人達には知らない人が多いですが、人による踏圧による物も多い。
なるほど
こういう研究してる人もいるのか
近隣に住宅や道路ある場合弱ってきた木をどうするか決める判断になるしいい事だね
切らないようにするために行動しなきゃいけない目安もわかるようになるし
いい事してるなー
杉は結構弱いんですよ。
根を他の樹木程張らないので根本が侵食されると直ぐに倒木する。
そして根元が一定以上埋まったり水に浸かったまま長時間放置されると枯れ始める。
以前の豪雨災害の被災地が家の近くにありますが、その時の影響で枯れてる樹木の多くは杉です。
防災目的も兼ねた植樹は他の樹木を選定した方がいいですね。
杉ヒノキは、他の樹木と比べると非常に倒れやすい樹木。
直根が深く入らず横に根が広がる。
苗は、種からじゃなく枝から作られる、つまり挿し木苗。
山に植林されてる杉も倒れやすいが、倒れる前に出荷されるし、左右の木と支えあってる。
新たに御神木として奉納するならクスの木が良い。
クスの木の根は、真下に深く伸び、横には、樹冠程度に伸びる。
針葉樹は樹高に対して比較的、根が浅く倒れやすいもの。
植えられていた土壌周辺環境の変化も一因かなと思います。
この倒れた姿、まるで被害が最小限になるように
きっちり角度を決めてそうなったようで、胸に迫るものがありますね…。
根っこの周りをコンクリートで囲んだり埋めたりするとどうなるか。
想像に過ぎないのですが、日照による消毒が土壌に対してされない。土壌のバイオ改善が起きない。
そのことによって根腐れが起きやすい。
根っこの成長を阻害したのではないでしょうか。
道路の補修は楽になりますが歴史的遺産をダメにしているのは人間、人類です。
それを自然は教えようとしてくれてるのでは無いですか?植物は地中で会話ネットワークしています。
鎌倉の鶴岡八幡宮の御神木(イチョウ)と全く同じ原因だね。
根っこの回りを人が踏み固めて、地面が固くなり、根っこが成長できなくなり、先端が枯れてしまって耐えられなくなるんでしょうね。
まぁ、鶴岡八幡宮みたいに、挿し木して再生させましょうよ、運百年かかるけど、遺伝子は受け継がれる。
根研究学会誌「根の研究」っていうのがあるんだ・・・
何にでも研究する人、機関があるのは理解できるが
こういう専門誌って採算が取れるのかな?
もちろん採算度外視で記録に残したり、多くの人に
興味を持ってもらったりと意味はあるだろうけど
なんとなく気になった
御神木と言う事で大きさに合わせた枝打ちとか肥料を与えるとか樹齢を重ねる毎に管理をしなかったからではないでしょうか?「当たらず触らず」 しかしこれもまた自然の現象
命には始まりと終わりがある 御神木ならば倒木したら根っ子の部分から新たな芽が出てきますよ だから倒木は撤去しても根の部分はそのままが良いですよ。
枝が長くて生い茂っていたと思うので枝を伐採して短くすれば、
豪雨や台風で倒壊のリスクも減ったと思う。
ご神木は境内の生きた神様で鎮守とされますから、残念です。
原因の解明では根の広さ範囲のご指摘の上、老化も重なりで、
やはり風雨に寄ります、地盤のゆるみが原因ですが、剪定で
枝葉を切り落としますと、根っこも小さく成ると伝わります。
この木なんの木気になる木の様な、何でも自然体が宜しい。
寺社の古木がうちに倒れてきそうで怖いから切ってくれという話はよくあるんよね
自治会で話し合ってくれと言ってますが台風前など紛糾することもあるそう
ある程度育ったら世代交代するのが本来の森の木なんで、ちゃんと樹木医とかに
年一くらいで診てもらって、ダメそうだったら切って製材して神社の改修用に
取っておいて、次の世代を植樹すればいい。
杉の根は浅く狭いので、比較的倒れ易い。
水害でも杉は流される。
ここまでの巨樹になるのって、本当に凄いことだと思う。自然に発芽して、ある程度の大きさになるのも凄いことだけど。
もともと針葉樹の根は広く浅く広がるので、はないですか?
また植物の多くもそうでないですか?故に街路時はこのご神木以上に倒壊の危険が多いと思いますよ・・・多分除草の目的の為に地面が1メートル四方しか幹根元になんしてしまいアスファルトで覆い尽くされた木々は、早からず倒壊することでしょうね。
この岐阜のご神木のように決して優しくなくて、家や車を押しつぶして倒壊することでしょうね。 じゃないですか植物の専門家さんよ。
神社の巨木には荘厳さと威厳を感じる。自分が生きてきた以上の時を身に纏っているからなのだろうか?
いずれにしてもそういうものが倒れてしまうのは諸行無常の理とはいえ残念。
すんごいでかい木ですね、写真見てビックリしました。
たぶん日本のほかの地域にも同様の木がありそうですが
同じく根が小さく倒木の危険性もあるんでしょうね。
心当たりのある木は調べて対策が必要ですね。
こういう素晴らしい木がなくなるなんて悲しいですから。
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