攻撃性が高い「世界一危険な鳥」ヒクイドリ、1万8千年前は人類が飼育!?
出典:https://www.cnn.co.jp/usa/35135727.html
人類が最も早くに飼育していた鳥は、長い刃物のような足指から「世界一危険な鳥」と呼ばれることが多いヒクイドリだった可能性がある――。査読誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に27日、そんな研究結果が発表された。
ヒクイドリは陸生で攻撃性が高く、その外見はしばしば恐竜と比較される。家畜化の候補としては意外な存在だ。
だが、ニューギニアの狩猟採集民が使っていた岩窟住居2カ所から出土した1000個以上の卵の断片の化石を調査した結果、初期人類はヒクイドリの孵化(ふか)前の卵を収集し、成鳥になるまで育てていた可能性があることが判明した。ニューギニアはオーストラリアの北方に位置する大きな島で、東半分はパプアニューギニア、西半分はインドネシアの一部を構成している。
「この行動は鶏の家畜化の何千年も前に起きていた」。こう指摘するのは、論文の筆頭著者で米ペンシルベニア州立大の助教を務めるクリスティーナ・ダグラス氏だ。
「しかも普通の小さな家禽(かきん)ではない。巨大で怒りっぽい飛べない鳥であり、人間を切り裂くことができる」(ダグラス氏)
研究チームによると、ヒクイドリは攻撃的な行動に出ることもあるが(米フロリダ州では2019年、男性1人がヒクイドリに襲われ死亡した)、一方で「刷り込み」を起こしやすく、孵化後に初めて見たものに愛着を抱く性質を持つ。つまり、世話をして成鳥のサイズまで育てるのは難しいことではない。
現在、ヒクイドリはニューギニアで最大級の脊椎(せきつい)動物となっており、その羽や骨は装身具や礼服の材料として珍重されている。ニューギニアではヒクイドリの肉は珍味とされる。
ヒクイドリには3種が存在し、いずれも豪クイーンズランド州北部の一部やニューギニアに生息する。ダグラス氏の見方では、太古の人類は「コヒクイドリ」と呼ばれる体重20キロほどの最小の種を飼育していた可能性が高い。
研究の一環で卵の化石の放射性炭素年代測定を行ったところ、1万8000年前のものから6000年前のものまであると判明した。
一方、人類が最初に鶏を家畜化したのは9500年前以降のことだと見られている。
研究チームは結論を引き出すため、まず七面鳥やエミュー、ダチョウの卵の殻を調べた。
卵の殻の内部は、成長中のヒナが殻からカルシウムを得るにつれ変化する。研究チームは高精度の3D画像を使用したり卵の中を調べたりすることで、孵化の様々な段階における卵のモデルを作成することに成功した。
研究チームはエミューやダチョウの卵でこのモデルを試した後、ニューギニアで見つかった卵殻の断片の化石にもモデルを適用。その結果、遺跡で見つかった卵の大半はほぼ成長しきった状態にあることが分かった。
「卵殻の大部分は後期の段階で採集されたものだった」とダグラス氏。「これらの卵殻が非常に進んだ段階にあるように見えるのは、偶然ではない」
こうした後期の卵殻から、2カ所の岩窟住居に住んでいた人々は、ヒクイドリの胎仔(たいし)が手足やくちばし、爪、羽を完全に発達させた段階で卵を採集していたことがうかがえる。
だが、人類がこれらの卵を意図的に集めていたのは孵化させるためだったのか、それとも食用にする目的だったのだろうか。その両方だった可能性があると、ダグラス氏は指摘する。
完全に発達した胎仔の入った卵を珍味とみなす地域もあるが、研究チームの分析では、当時の人はひなをかえしていたことが示唆されているという。
ダグラス氏は声明で「われわれは卵の殻を焼いた跡についても調べた」「焼いた形跡のない後期の卵殻のサンプルは十分に存在しており、食べるのではなく孵化させていたと言える」としている。
参照元:ヤフーニュース
「世界一危険な鳥」ヒクイドリ、1万8千年前には人類が飼育か
参照元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/755816ca60bb40054e05343ebc708eaafc831828
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いつも応援有難うございます!
鳥は孵化して最初に見たものが親だと認識するというのは、聞いたことがある。
もしかしたら、人間の手で育てた恐竜の卵も孵化したら人間を親だと思って懐くかもしれない。ティラノサウルスやラプトルなんかを飼育すれば最強の番犬になるだろうな。ペットにしたら甘噛で手足がなくなるかもしれないけどね。
知り合いが飼育していて、殺されかけたと言っていた。
あばらが折れ引っ掻き傷も打撲。
90kgある男性が太刀打ちできないのだから猛鳥だな。
すごいな。
エミューは大人しいのにな。
面白いですね。アイヌのイヨマンテを思い出しました。
家禽類の飼育の起源を考えると、小型の鳥よりも大型鳥類の方が、飼育するキッカケになったのかも知れません。
特にヒクイドリのような、成鳥の捕獲に危険が伴う場合、飼育することによって危険を回避しつつ、必要な時に肉や羽根を利用できることは、とても有利だったかも知れませんね。
縄文人同様に、古代の人々は(証拠が乏しいだけで)もっと高い割合で、飼育や栽培を始めていた可能性が高いのではないでしょうか?
ちなみにニューギニア島に人類が最初に到達したのは、5〜7万年前と推測されています。
ヒクイドリの足見たらわかるけど、恐竜か?って思うぐらい他の鳥と比べて鋭くて太いのよね。
この鋭い足と脚力を活かして、相手に飛び蹴りで突き刺すように攻撃するらしい。
検索すると、この蹴りでベニヤ板?を貫通させている画像があるけど、その攻撃フォームと見てわかる威力、そりゃあ死亡事故も起こるなって納得。
子供の頃の刷り込みは凄い・・。
鳥の存在は知っていたが、それよりも真っ先に思いだしたのが、ドラクエの敵キャラだった。
ヒクイドリは外見だけでなく攻撃的ということなのでめちゃめちゃ怖いと思う。俺は優しいトリのほうがいいのでタカイドリを飼おうと思う。
現代の家畜化された鶏を実家で飼っていたことがあるけれど、とってもかわいい。幼いころから育てれば人間にデレデレと甘えたりもする。でもそうした子ですら時間帯によっては気が荒くなり人を攻撃しだすことがある。体重が1㎏程度の鶏だから攻撃されても痛いだけで済むが、まだまだ野生の20㎏と共に過ごすなど、ちょっと機嫌が悪いというだけで殺されるわけで、爆弾を抱えて生きるようなもの。
でもヒクイドリは超かわいい。こんな子が甘えてきたりしたら、たまに殺されるとしても飼ってみたいかも。
よく見ればカワイイ顔しているではないか。飼ってみたくもなるよね。
牛だって昔は暴れん坊だったかも知れない。ひょうきんに見えるブタの鼻だって、人をぶっ飛ばす硬さを持っている。ヒクイドリだって、家畜化への努力はされていたと思うよ。
以前、大阪の天王寺動物園で飼育されていて、この
ヒクイドリを見に行くのが楽しみでした。
まるで恐竜のような姿に毎回圧倒されました。
特に足が凄い!
また生きたヒクイドリに会いたいなぁ。
よくこんな危険な鳥を手懐けようとしたな。
他にも鳥はいるから刷り込みの知識を持ってたのだろうか?
タイムマシンがあったら「初めての飼育」とか「初めての火起こし」の現場を見てみたい。
刷り込みがあっても狂暴そうなのですが。
オオカミがなぜ飼いならされたのかの歴史は、まだ正確にはわかっていないそうですが。
元々番犬だった節が正しいとするなら、ヒクイドリは番鳥としてはかなり優秀かも。
当時のことを正確に断定するのは無理だが刷り込みを利用していたのかもしれい。
人類が動物を家畜として育てていたのはこの時代より現代に近い時代のようだが、ひょっとしたらその定説も覆るのかも。
それにしにてもすごいよな、実際にヒクイドリを見たこともあるけど、凄まじく凶暴だし。
ホームセンターで無料で配っていたヒヨコを買っていたらとても立派な雄鶏になりました。
顔の高さまで飛び上がって蹴りを入れてくる凶暴な生物に成長して小学生の頃によく泣かされました。
爪が武器にも調理にも使える
道具になるから飼育して育ててたのでは
時代的に見れば 貴重な刃物になりそう
ヒクイドリ見たことあります?
久留米の鳥類センターにいるんですが、
あれ恐竜ですよ
絶対勝てない
鶏だって怖いよかなり。子どもの頃襲われた。育てて食うんじゃなくて、猟犬みたいに他の獲物を狩るために使ってたんだろうな。何がいいって、犬より強いところが良いわけだ。
なるほどー、卵を食べていたのとは区別できるんだ。
しかし、よりによってヒクイドリとは。
もっと飼育しやすい鳥や家畜は、いなかったのかな。
遺伝子的にもと恐竜だと納得できる身体的特徴ですね。
なんかのRPGの敵キャラでヒクイドリがいた気がする
この鳥を見ると鳥類が恐竜に列なるものであることがなんとなく納得できる
人は襲うわ味は珍味やわって…昔、沖縄のネオパークでヒクイドリを近くで見たが、柵越しにこっちに向かって来て蹴ろうとしてた。ホンマに凶暴です。
爪切りをすれば足の心配はあまりないけど見た感じクチバシが鋭いから怖いよね。
手名付けて狩猟犬の様な猟の補佐でもさせてたんだろうか?
ただ愛でるために飼育するようなタイプの鳥ではないよね
大型の鳥を家畜として飼養してきたというまさかのファンタジー世界観。
最大体重85kgだそうだから流石に乗りまわしちゃいないだろうけどさ。
バトルクリーチャー、テレビでみた鋭い蹴りはびびりました。 小さいコヒクイドリは是非見てみたい。 動物は生態を観察するのは楽しい
擬人化して暫くたつが前世界では食用に近い存在だったハカンムクイと似ている。
生きる恐竜ヒクイドリVS恐れ知らずのラーテル
かなり良い戦いになりそう。
よし、実際に飼育してみよう。ってなるのかな。
こんな恐竜を飼育とは…
借りを想像されてる方がいるけど…もしや乗ったり…、いや、小型だから無いな。
ヒクイドリ。もし?手懐けたら最強のボディガードかもしれない。
こういう話っていつも『可能性がある』だよね。てことは『可能性がない』とも言えるわけだ。
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