新刊『さみしさの研究』も話題のビートたけしが語る市原悦子さんと樹木希林さんの違い
出典:http://koushinbi-mitei.blog.so-net.ne.jp
先日、女優の市原悦子さんが82歳で亡くなった。新刊『さみしさの研究』も話題のビートたけし(72)が、市原さんと共演した思い出について振り返る。
* * *
芸能界でも「さみしさ」を感じる話題があったね。女優の市原悦子さんが82歳で亡くなっちまった。代表作の『家政婦は見た!』(テレビ朝日系)ってシリーズが有名だけど、普段の素顔も家政婦さながらに「気配りの人」だったようだよ。
5年くらい前に、松本清張原作の『黒い福音』(テレビ朝日系)ってドラマで共演したことがあってさ。その中で主演のオイラと市原さんの掛け合いのシーンがあったんだよ。
リハーサルの前に、市原さんはマネージャーにオイラの役をやらせて、ずーっと台詞合わせをしてたんだけどさ。それが、端から見てても真剣そのものなんだよ。
女のマネージャーがオイラの役(刑事)をやってるんだけど、市原さんは「あなた、もうちょっと刑事らしく喋りなさいよ!」って厳しくてさ。そのマネージャーも必死に男の声色で読むんだけど、そりゃ無理な話でさ。
で、遠目にそれを見てたらなんだか申し訳なくなっちゃって、市原さんのところに行って、「それならオイラがやりますよ」って申し出たんだよ。
で、やってみると、市原さんは台詞を完璧に覚えててね。読み合わせは覚えるためじゃなくて、より役に入り込むための作業だったんだよな。恥ずかしいことに、偉そうに練習役を買って出たオイラの方がカンペ頼みで台詞をちゃんと覚えてなかったというオチなんでさ。
だけど、市原さんと練習したお陰で台詞や役柄がけっこう頭に入ってきてね。結局、オイラが市原さんに稽古をつけてもらったことになっちゃった(笑い)。
その時の集中力を見て、「やっぱり一流の役者は違うな」って思ったよ。この時期は『アウトレイジ』シリーズでいろんな名優に出てもらったころなんで、特にそれを感じたね。
しかも市原さんの場合、リハーサルと本番でまた「スイッチ」が変わるんだよな。オイラとのシーンも本番でカメラが回るとまたグッと芝居が良くなってさ。そういうところは、この間亡くなっちまった樹木希林さんと似てるよね。
だけど、2人は女優のタイプとしては対照的だったと思うぜ。
2人とも演技中の「間」の取り方が上手いんだけど、その間の使い方がゼンゼン違う。希林さんは共演者が熱演していたら、わざとそこに台詞をかぶせるようにして間を詰めたり、逆になかなか台詞を言わないことで間を外すこともあった。そういうやり方で、相手に実力の差を見せつけるというかさ。
共演者からするといいところを全部持っていかれちまうから、「怖い役者」だったと思うんだよな。
市原さんはその逆で、相手の間に合わせるというか、「受け」を重視する役者という気がするね。相手の出方をよく見て、相手役の俳優の演技を引き立ててくれるというかさ。
絶妙の間で台詞を入れてくれるから、相手も乗ってこれる。2人とも違った魅力だけど、市原さんと演る方がオイラは楽かもな。
それにしても、日本の芸能界・映画界は替えがきかないいい女優を同時期に2人も失っちまったね。
オイラもいつ死ぬかわからないんで、それまでにジタバタいろんなことをやっとかないとな。『「さみしさ」の研究』でも書いたけど、葬式で「死んでくれて良かった」って喝采を浴びるくらい、やりたい放題やってやろうかっての!
参照元:ヤフーニュース
ビートたけしが語る市原悦子さんと樹木希林さんの違い
参照元URL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190128-00000016-pseven-ent
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御二人に共通しているのは声が素晴らしかったと思う。張っている声じゃないんだけど耳に残る声だったと思う。
愛らしい市原さんが演じたからこそクセがあってもあれだけ愛された希林さんはタケシが言うように個性が強い役者さんだったけどね良い味の良い役者さんだった寂しいねえ二人とも鬼籍に入っちゃうなんてねえ
樹木希林さんは、食うか食われるかの緊張感。
市原さんは相手の良さを引き出す俳優さん。
どちらも芝居には厳しく最後まで理想とする役者を極めようと邁進されていたのかなと思います。なかなかこういう味のある演技そして人としてもチャーミングな俳優さんは出て来ないので、相次いでおいとまされてしまった事は残念です。
樹木希林さんは、自分で車運転されてて、一人の母親でもある方でしたよね
私は、尊敬します
特に上のお二人は、おばあさまからのメッセージをたくさん受け取られたと思います。ご家族だけの確かな時間が、これからも支えになるのでしょうね・・
母になりたかったと。
それが市原悦子という女優ならば、
彼女は見事に演りきったのではないでしょうか。
ともに素晴らしい方々でした。
さすがに監督として色んな俳優使ってきたたけしさんらしい分析だな。
でも、対照的ですよね。お二人とも素直なところとちょっとひねくれたところがあるのに全然違う個性で。
希林さんの方が脇役が多くて市原さんは実は主演作が多い。そんなところも対照的。
あんは原作を読んだ勝手な感想で、ほんとは希林さんと市原さん、逆の方がしっくりくると思いました。
映画の興行としては希林さんが主演の方が集客が見込めたのかもしれないけど。
実は希林さんも密かに感じていたのかもしれない気がしてます。
同じ女性としてお二人はすごく魅力的でした。
ほんとに寂しい。
監督さんにとってもどちらが良いとは言えない。たけしさんの場合は市原悦子さんの方が良かった。というだけで同じタイプの役者さんばかりが良いと言うのは違うと思いました。
私が役者で初舞台なら市原悦子さん、でも役者をこなしていくと樹木希林さんがいいです。
私が監督なら映画の物語、雰囲気、などから市原悦子さん樹木希林さん、役者さんを選びその映画により良い役者さんをと思うと思います。
寂しくなるから。
しみじみ、も少し…と思うお二方でした。
たかじんと紀州のドン・ファンが立つのか?
そしたらまだまだやれると思う。
樹木希林さんって、見てる側からすると、さほど大した内容じゃない映画でも希林さん1人出てるとすごく締まる、面白味が増すんだけど、それって演者側からしたら、完全に「食われてる」ってことだよね。
市原悦子さんも、やっぱり「市原悦子の作品だ︎」って感じなんだけど、脇役の人達も立ってたなーって印象が残る演り方なんだよね。
あんな女優さん達、今後出てくるのかな…
どちらも好きな女優さん
唯一無二の女優さん
私は子供の頃から市原悦子さんのファンだったのでここ数年市原さんの病状が気になって心配していたので本当に残念で仕方ありません‥
今の日本のドラマは子供向けが多いのであまり見なくなってしまいました。
色々残念な事が多いです。
表現が的確で読み応えがある記事だった。
本当に残念です。最後にお二方が親友役で共演された『あん』を観ることができて良かったです。ご冥福をお祈りいたします。
とても分かりやすい解説でした。
確かに樹木希林さんは相手がそうとう上手い役者じゃないと食われちゃう。
逆に市原悦子さんは受け身。相手の流れに乗りながら表現するような。
本当に素晴らしい女優さんがいっぺんに2人も居なくなっちゃった…
市原さんは不世出、チャーミングだったな…惜しまれる
市原さんは主役級、樹木さんは脇役級の違いがあると思う
ぴったんこカンカンでこの2人の女優と一度に共演した安住さんもなかなか貴重な経験をしたと思う。
一生の思い出だろうね。
どんな役も素晴らしいと思うけど私は日本昔ばなしの声優さんとしての市原悦子さんがとても好きでした
この発言でたけしさんも本当に頭がよくて気配りができる人なんだろうと思いました。
ご自分の存在の大きさをわかっていて、亡くなった時に人々が少しでも悲しまないようにというメッセージなんだろうと思います。
たけしさんもね。
本当に寂しいね
想像力を掻き立てる役者さんだった。
って思うね。
樹木さんの愛弟子(?)の岸本加世子さんはたけしさんがよく起用されてましたね。
ドリアン助川さん原作のあんで市原さん樹木さん共演されてるんですよね。
大きなお世話かもしれませんがたけしさんは映画撮れるんでしょうかね。
頭に浮かぶ若手女優が何名かいるが、果たして中年期になったら?だな。
今なら岸本加世子さんかな。
高倉健さんの後晩年の映画、『夜叉』『ホタル』『あなたへ』などでは、健さんが田中裕子さんを相手役に指名したと聞きました。
若い頃のポワンとしたつかみどころのない妖艶さから、今は実年齢より上に見える庶民的な役でも確実に演じられる貴重な女優さんだと思います。70代になられてからの演技が楽しみです。
会って、ずっとあなたが大好きです!って握手してみたかった。
マジ感動で泣くとおもう。。
チャンチャン
そのひとつが離婚なのかな。
樹木希林さんは姫川亜弓タイプ
市原悦子さんは北島マヤタイプ
だったのかも?
まぁ、俺に言われる筋合いないんだろうけど。
めっちゃ聞きづらい!
NHKの大河のオファー受けるなよ………!
巨匠~北野武が~泣いてるぞ!
悦ちゃんと一緒にするな~!!
人間いつ死ぬか分からないのだから自分が心からやりたいことに注力しないと時間がもったいない
どうでもいい炎上に加勢したところで無駄に失った貴重な時間は返ってこない
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